このブログを検索

2015年2月27日金曜日

酒屋の親父の豆知識


皆さんは六甲山という山の名前を御存じでしょうか。
(プロ野球阪神タイガースの六甲おろしなどで唄われますが)
 
この山の地層は、カルシュウムやリンなどを多量に含んでおり、降りそそいだ雨水は何十年もの長い年月をかけ、これらの成分を取り込み、再び湧き水として地表に現れる場所が神戸市灘区です。この湧水ポイントを灘目といいます。
この湧き水(伏流水と呼びます)で仕込まれた酒は、辛口の男酒として大人気になりました。日本酒の大手蔵がこの地に多いのは、伏流水の水脈が要だからです。
当時、灘目を持った農家はただの水を高い値で売ることからやっかまれ、水商売と呼ばれる言葉も生まれました。

 
江戸時代、秋に仕込み厳冬の頃、一番に搾られた清酒は、まず京都におられた天皇家に献上されました。同時に海路を使い、江戸におられた徳川幕府の将軍にも届けられました。京都に天皇がおられたことから関西地域を上方と呼ぶのはこのためです。上方を出発地として、これら価値のある品を運ぶ船を下り船と呼び、この下り船に積み込まれた商品は“下り物”と呼ばれ地方で高級品の代名詞になりました。
 流通機能が未成熟の時代ですから、運賃も高く、大手流通業の回船問屋は今も商社として君臨していますよね。

高級品だけが下り荷として扱われ、ありふれた商品、付加価値の低い商品はこの下り船に載せる事はありません。“下り荷にならない荷物”から“くだらない”の言葉が生まれました。
 

“灘の生一本”で大儲けした酒蔵の蔵元は、その利益を将来のため教育につぎ込みました。全国から、金に糸目をつけず、優秀な教師を雇い入れ、設備を整えた上で開学した学校が灘高校です。今でも灘高の理事長は酒蔵の社長さんが就任されます。また「正宗」の名前が付くお酒が多いのも、某蔵元の社長さんが、良い名前を付けて頂こうとある高僧にお願いに伺った際、手にした般若心経から、清酒(せいしゅ)がせいしゅう(正宗)に繋がることから読み方を変え、マサムネの名前を思いつきました。俗説の“切れ味が鋭い”の意を込め日本刀の正宗から採ったという説は眉つばと思います。

 

 もう一つお酒にまつわるお話を。宴席で「お流れ頂戴!」などと返盃をする習慣は昔話になりましたが、自分が口をつけた盃を相手に渡すのは失礼です。
 軽く水で洗い懐紙で拭き、渡すのが作法です。正式な宴席では隣のお膳との間に水の入った陶器壺が置いてあります。(フィンガーボールなどと間違えないで下さいね。)「親子水いらず」とか「夫婦水いらず」など杯洗の必要が無い間柄の場合に“水いらず”という言葉が使われ出しました。

 そこから転じ、貴方に対し、身内と同じように接しましょうとの気持ちを込め「水入らず」すなわち杯洗なしで盃をお返し下さいという気持ちから“返盃”や“お流れ頂戴”などの儀式が生まれました。
“水いらず”という言葉は、強い信頼関係を結びたいと願う時に使われるようになったのです。
 
 
 私達の会社と水いらずの関係を結びませんか。ではまた。
 
 

株式会社宇佐見商店
代表取締役  宇佐見 透

2015年2月26日木曜日

”就活”に思うこと

広く知られている豊臣秀吉の逸話

~秀吉がまだ草履番だった頃、ある寒い夜、草履を自分の懐で温めて(織田)信長に差し出した。
信長はその機転に感心し、草履番の頭に取り立てて以後目を掛けた ~という話
 武士になってからの秀吉にも”墨俣一夜城”など、その功績を称える多くの逸話が残っており、後世の人は「天賦の才に恵まれた傑出した人物だ」と褒め称えています。

 でも、私はもっと単純な事だと思います。秀吉の数々の功績(逸話)の基礎を成しているのは、天賦の才ではなく”自分で考え判断し行動する”という誰でも持ち得る行動様式だったと。

 当時も”しきたり””作法””決まり事””先達の教え”など行動規範が有ったと思います。でも秀吉は「それはそれ」と脇に置いて「どうしたら良いのか」を自分で考えて行動したのではないでしょうか。殿様の草履を自分の懐に入れて温めることは誰でもできることなのに、それまで誰もそうしなかったのですから。信長は秀吉のそういうところに可能性を感じたのだと思います。

 閑話休題
 さて、就活の話です。

 昔々、私も就活生でした。学生の就活は昔も今も変わりません。変わったのは通信手段が電話からネット(メール)になったことぐらいです。リクルートファッションは全くと言って良いほど変わっていません。企業の面接官が学生に質問することも殆ど同じ。書店に就活のマニュアル本がズラ~と並んでいるのも同じ(多分、内容も同じ)。エントリーシートも同じ。こう何十年も変わらないと就活は”しきたり”とか”決まり事”になっていると思えてきます。

 また、社会人になってからも人事部に駆り出されて学生との面接を数多く経験しました。面接した殆どの学生から似たり寄ったりのマニュアルどおりの答えが返ってきました。結果、殆どの学生が印象に残らず、「推したい」という気も起きなかったことを思い出します。

 そこで今の就活生に提案です。秀吉の行動様式に倣ってみたらどうでしょうか。
 現実味に欠けますか? そんなことは無いです。秀吉と信長、就活生と面接官、”人”対”人”であることに何ら変わりありませんから。

 就活は皆さん初めての経験でしょうから、マニュアル本を見て予め答を用意しようとするのは仕方ないと思います。でも、マニュアル本は、どんな事を聞かれるのかと面接マナーだけを参考にしてしまってしまいましょう。”しきたり”や”決まり事”は脇に置いておきましょう。

 そして、どう答えるかは”自分で考えて”、”自分の思い”を込めて、”自分の言葉で”話しましょう。
 聞く前に分かってしまうような型どおりの答えより、その人ならではの答の方が面接官も興味を抱くし印象にも残ると思います。それに就活生の皆さんが、それぞれ持っている”良さ”も伝わり易いと私(昔の就活生)は思います。どうか悔いの残らないように。

P.S. 自分の言葉で話すコツは「(考えた)答えを暗記するな。要旨だけ頭に入れておけ」です。


ジェノスグループ株式会社
営業本部 債権管理部長  村下 肇

2015年2月23日月曜日

ファーストスター

先日、TVのニュースで報じられていましたが、
星々が、最初に輝きだしたのは、宇宙の誕生から約5.5億年後だったとする最新の研究結果を、欧州宇宙機関(ESA)が公表しました。

現在の理論では、宇宙は約138億年前の誕生の直後にインフレーションと呼ばれる急膨張が起き、火の玉(ビッグバン)になり、その後、しばらくは光が見えない暗黒時代だったそうです。

E・S・Aは宇宙のあらゆる方向から飛んでくる電磁波「宇宙マイクロ波背景放射」を、以前から観測してきて、今回この電磁波を詳細に分析して、時期を導き出したとの事です。

何だか気の遠くなる話ですね。
地球が出来て46億年、なんと新人(ホモサピエンス)の登場は、10~20万年前だそうです。
46億年を1年間に縮めると人の登場は、12月31日の午後11時40分以降のようです。
宇宙の成り立ちから考えると本当にちっぽけな人類の歴史ですが、可能性を考えると人間の能力は果てしなく大きいと思います。

以前、東大名誉教授の大田尭先生の講演を聴く機会がありまして、その時に”人間はなぜ直立二足歩行をしたのか”と云う質問がありました。答えはなんと”その気になったとしか言えない”との事でした。

私たち人間の寿命は、たかだか100年にも及びませんが、想像力や冒険心が”その気”を育てバトンを繋いで成長し、豊かな未来を築いて来たのだと思います。

これから社会に巣立っていく皆さん、宇宙のスケールで物事を考えてみて下さい。物差しが大きいとちっぽけな事など気になりません。
冒険心を育て可能性を信じると、”その気”が輝きだします。失敗を恐れず、周りの人たちに左右されずに人生に挑戦し、楽しんで欲しいと思います。

”どんなに廻されても針は天極を指す”と云う言葉が好きです。
就職活動に向かって自分自身のファーストスターを探して下さい。


ジェノスグループ株式会社
顧問  齋藤宏彰

2015年2月20日金曜日

物流センターの紹介2

皆さん、こんにちは。
新木場センター の鯉沼です。
昨年、当センターのホープ 小笠原君の紹介をして以来の投稿です。


今回は、新木場センターの紹介を致します。


最寄り駅は新木場駅です。

京葉線、りんかい線、有楽町線が乗り入れているので便利です。


新木場駅を出て、すぐ目の前の明治通りを渡ります。

明治通りをわたると、すぐに倉庫街です。
「新木場」という地名のとおり、木材の倉庫がならんでいます。


木材倉庫を横目に見ながら進んだ先に、新木場センターがあります。

駅から徒歩5分と通勤には便利です。


センター内部です。
西部センターに比べると狭いですが、その分、入荷・出荷・保管などいろいろな視点から、効率よく業務を進める工夫を日々試行錯誤しています。


仕事風景。
間違えのないようにお客様へ商品をお届けするのでチェックは怠りません。

まだまだ紹介したいことはありますが、それはまたの機会にさせていただきます。


ジェノスグループ株式会社
物流本部 新木場センター長  鯉沼 達矢

2015年2月19日木曜日

『就活』

昨年から新卒採用の面接官となって、若者と接する機会が多くなりました。
当社に希望を抱き、緊張しながらも面接に来る若者たち!その初々しさが、とっても新鮮でまぶしく感じます。自分もこんな若かりし頃があったんだよなぁ~って。。。

私が就活をしたのは、かれこれ30年以上も前になります。
今と昔では状況が違うのは当然ですが、面接をしていて、ちょっとだけビックリした事があります。

ほとんどの学生さんが、自己PRに書いた長い文章を、事細かに暗記してきていること。
質問されるだろう内容を、ある程度予測し、事前に回答を用意していること。

それは、当たり前の事であって、とても素晴らしい事だとおもうのですが、
用意された作文をただ単に読み上げるだけで、逆に個性がなく印象に残らないのも事実でした。
なぜならば・・・私は、普段の、あなた本来の姿をみたいのです。

そこで、就活中の皆さんにアドバイス!

「私は、あなたの会社に貢献できますよ。採用しないと損をしますよ。」
くらいの積極的なアピールがあっても良いのかな?と思います。

ここからは受け売りです。
企業が求めている人材、それはズバリ・・・
「会社(の利益)に貢献できる人材」だといえます。

求める人物像=会社(の利益)に貢献できる人物

では、会社に貢献できる人材って、具体的にどんな人材でしょうか。
それは、どんな企業においても次の3つのポイントからなります。
 ①問題解決能力
 ②コミュニケーション能力
 ③PDCAサイクルを回す習慣

 ※PDCAサイクルとは、仕事を進める上での必要な工程のことで、PLAN・DO・CHECK・ACTIONの
  頭文字。計画と実行、結果の収集とレビューを継続的に行って、仕事の質をブラッシュアップし
  ていくこと。

もちろん、今すぐこういうことを身に付ける必要はありません。
こういうことを少し意識して、ご自分を点検してみてはどうでしょうか。

そして、面接では私にはっきりと言ってください。
「私を採用しないと損をしますよ!」と。

そうした積極的で元気のある方をお待ちしております。



ジェノスグループ株式会社
物流本部 西部センター長  高橋俊文

2015年2月18日水曜日

桜(さくら)と牡丹(ぼたん)


 


2015年 2月18
ジェノス・ワイン・マーチャント株式会社
代表取締役社長  島田 明彦


立春を過ぎるころになると、今年の桜はどうだろうかと話題が出始めます。

弊社のご当地、中目黒も近年は桜の新名所として中目黒川沿いは各方面から人々が訪れ、その時期は大混雑いたします。艶やかな桜の写真が数々アップされるでしょう。
 毎年この時期になるといつも思い出すことがあります。それはとある方が仰っていたことがとても印象的だったからです。それは桜と牡丹との比較についてです。

桜はパット咲いてパット散る。人々は今か今かと開花を待ち望み、一輪一輪と桜が開花するにつれ前線はどこまで来たのか、花が咲いては風や雨にさらされることが無いかなど皆が心配して案ずるのです。また桜は「もののあはれ」を象徴するように散り方が優雅で、その散り方こそがまた美しいともいわれる。しかしながらこれこそが問題なのだ。
桜はつまり女々しいのである。咲き誇ったかと思うとハラハラと散っていく。まるで散りたくないと言わんばかりに風に揺られてヒラヒラ、ハラハラと未練たっぷりに散っていくのだ。
それに比べて、牡丹は潔い。人知れず咲いたかと思いと重厚感たっぷりにその艶やかさを表すのだ。同じ木の花でも咲く時期が違い、色や形も微妙に違って見せるのだ。またその散り方が素晴らしい、散ると決めると突然バサッとすべての花を落とすのだ。
「 一つ散りて 後に花なし 冬牡丹 子規 」
何とも潔いではないか。桜のように未練など少しも感じさせない。牡丹こそ本当の美しさをもっているのだ。

 どうでしょうか。どちらが美しいと思いますか。

この時期になって、桜の話題に世間が騒ぎ出すといつもこのことが思いだされるのです。



さて、今年の桜には、どのロゼでいこうかな?





2015年2月17日火曜日

積荷を制する者は、物流を制する 1

皆さん、こんにちは! 
今回は、物流配送・物流営業(ルートセールス)の【技】について少しだけ紹介させて頂きます。

近年では、技術の進歩によって、様々な形で物流配送・物流営業をサポートする仕組みが進んでいます。 弊社でも様々な取組を進め、時にはシステムを検討し活用しています。 最終的に商品を必要とするお客様へ【お届けする】物流機能の役割は重要です。

物流・流通の進歩に驚かされる今日この頃ですが、弊社の物流営業マン(ルートセールス)にも驚かせられる事が多々あるのです。

題名にあるように【積荷を制する物は、物流を制する】とは

① 多様な形状の商品の把握

② お客様(届け先)の順番・納品ご希望時間
③ 納品先(お客様届け先)の場所
④ 荷崩れを起こさない芸術的な積荷
⑤ 商品を仕分けるスピード

瞬時に判断し、精密機械のように次々と荷物を積んでいくのです。

決められた時間の中で、如何にお客様の特徴を捉え、お客様の要望に応えることができるかを意識し行動しています。

物流は、安全で正確に、高品質と付加価値をどうやってお届けできるか、非常に大切な仕事ですね。

私は、弊社の物流営業(ルートセールス) 【技】を度々垣間見るのです。

・・・ただ運べば良い。ではなく、信用・信頼を得るためにしっかりお客様とのコミュニケーションを図っている。 お客様への想いがあるからこそできる【技】、誇らしいと思っています。

2015/02/17
ジェノスグループ株式会社
物流本部長    塚越

2015年2月16日月曜日

仕事って?

これから社会に出て仕事をしていくわけですが正直不安もあり、またうまくやって
いけるか? 心配ですよね。
またなんとか仕事を少し覚えてきたけど 「この仕事自分に向いているのか?」「ずっと続けていけるのか?」「あんまり面白くないよなあ」なんて思ったりするかもしれませんねえ。そんなときのための一言集めてみました。
誰のお言葉か?は忘れましたので記載しません、悪しからず。

「働くことは おのれの才能を世のために使うこと」

「あなたの仕事が他人に奉仕するための絶好の機会であることを知りなさい」

「もっとも純粋なよろこびの一つは 労働をした後の休息にある」

「人のために自分を捧げる喜びを知っている人をプロといいます」

「自分の仕事は自分の一生を充実させるためにある」

「プロはお客様に喜んでもらうことを常に考えながら鍛錬に励んでいる  対する
 アマは自分が喜び楽しむことが最大の目的だ」

「一流にならないと仕事の楽しさはわからない」

世の中いい時もあれば悪い時もあります。いちいち落ち込まず 自信を持ってチャレンジ
しましょう。落ち込んだ時はこんな言葉を思い出して元気を出して行きましょう!!

ジェノスグループ株式会社

代表取締役会長  伊藤哲也

2015年2月13日金曜日

ベトナムの若者にエールを送りたい

 所用があり、ベトナム中部の中心都市・ダナンに渡航してきました。
世界的に和食文化が拡がる中、ベトナム中部は未だ和食店は極少なく、ベトナム第三の都市であるダナンにも日本人は300人程度しか居住していないそうです。
忙しいスケジュールでしたが、飲食店の視察は私のライフワークですので、和食店を現地でやっと探しあてて伺ってきました。
そこで働いてる方はほぼ全員ベトナム人ですが、とにかく良く働きます。
22歳の若手リーダーに「一日何時間働くの?」の問いに「朝の仕入から閉店後の掃除まで(23:00前後?)です。」と答え、「休みは?」と問うと「月に3日くらいかな。」との答え。「なぜそんなに必死に働くの?」の問いに「早く一人前になりたいから。」と答え、「どうして和食店で働くことにしたの?」と問うと「日本人は勤勉で一から親切に指導してくれるし、日本語も覚えられる。なによりも素晴らしいのは、お隣の国と違ってマナーが学べるから。」と答えてくる。
日本人の仕事に対する姿勢を褒められているようで、とても嬉しくなりました。
もちろん、意欲の無い従業員は覇気が感じられない動きをしていましたが、テキパキ動く方がほとんどでした。昨年のGDPが106%も続伸している同国で、こうした意欲を持っている若者が若いうちから頭角を現し、お客様の支持を得る商売を実現していくのだなぁと強く感じました。
彼等の給与は、月給約2万円です。
環境は日本とは違いますが、自身の将来に目標を持って、笑顔で謙虚に働いている若者のマンパワーをつぶさに視たことで、「日本の若者も負けるな」とつぶやいてしまいました。
社会人になるということは、経験をいかに糧にして体得していくかが問われる立場になるということですね。
 
 さて、当社が目指しているのは『酒類を通して食文化の発展に貢献する』ことです。
 フォー文化が定着している中部ベトナムにダナン唯一のラ-メン店を出店されラーメンの普及に挑戦している今野さん、同じく日本を離れベトナムで和食の職人育成に労を惜しまず炉辺焼きの認知度アップに懸命の永井さん、お二人の若きお弟子さんにエールを送らせていただきますとともに、お二人のチャレンジスピリッツに乾杯!


                         ジェノスグループ株式会社
                       代表取締役社長 清水隆義




 
       永井さんと           今野さんと


 
   妥協しない和食職人を目指すロウさん 




2015年2月12日木曜日

おもいやり

つい先日のことです。
駅で電車を待っていたら、向かい側のホームで白杖を上げている方がいました。
多くの人が通り過ぎて行きました。中にはスマホをいじりながら避ける人もいました。


(白杖を上げるという行為があまり認知されていないのかもしれませんが)
白杖を持っている人が杖を頭上にあげたときは困っているという合図です。

考えてみましょう。ご自分がもし目が見えなくなって、それでも1人で出かけなければならなくなったとき。想像できますか?怖いですよね。

「どうしましたか」と手を差し伸べる方にも勇気が要ります。
でも、手を差し出す方はその何倍も勇気を振り絞っています。

ありきたりな言い方ですけど、
ちょっとした気遣い、思いやり、大事ですね。


会社でも同じです。
自分が困っているとき、合図をしているのに誰も手を貸してくれない。
つらいですね。


これから社会に出るみなさん、困っている人を見かけたら、勇気を出して手を差し伸べましょう。
もしかしたら、仕事でも私生活でも、あなた自身が誰かに助けを求めるときだってあるかもしれないのですから。



日本ジェノス株式会社
総務部 添田

2015年2月9日月曜日

英語なんて、ちょろいぜ!


超簡単! 英会話不要! 外国人と対等にやり合うコツ(1)


「国際化」とか「グローバル化」というキーワードが出て来ると、次に来るのは、「英語」という流れが多いですね。
 やれ、日本人は英語が下手だとか、しゃべれるように教育を改めるとか。果ては、「楽天」さんのように、まったく内需型の企業でありながら社内公用語を英語にしてしまう会社も出てきています。
 それに備えて、小学校から英語の授業を導入するとか、中学の英語の授業は全部英語で行うとか、ナンセンスな方向へ世の中が進んでいます。
 
 いったいこうした動きの目的は何なのでしょうか?
 

 外国人と対等にやり合うということが目的なら、英語をマスターする前にやることがあります。
 それは、自分の意見をしっかりと主張するということです。それも、「常に」です。

 「ハイ、では君の意見は?」と言われるまで黙って聞いているというのでは、相手にされません。聞かれる前に、とにかく自分からしゃべることです。英語ではなく、日本語で、日本人に対して、です。

 どうですか? 簡単でしょ? 

 でも、これこそが、外国人と対等にやり合う、唯一にして最大のコツなのです。
 本当です。


 有名大学を出て、超一流企業に就職し、そこで社内選抜を勝ち抜いて、30歳くらいで米国一流大学の大学院に留学した日本人の実際にあった体験談です。授業中に、教授の講義やほかの学生の発言などを聞いて、その授業が終りました。そうしたら、数名いた日本人学生に向ってその教授から「君たちはもう次から出てこないでいいから」と告げられました。黙って聞いているだけでは、授業に対する貢献度がゼロであり、他の学生に貢献できない者は居る必要がないということでした。
 これは一見すると、その有名大学院だからこそ厳しいのだろうと思ってしまいがちですが、そうではありません。

 このように、お互いに意見を交換し合って、相手の真意を確かめ合うことが仲間として何よりも重要であるということは、日本以外の世の中では常識であるのです。日本では、とかく和を乱さないとか、寡黙で従うタイプが好まれますが、ひとたび国外に出ればそれは逆効果であり、「黙って仲間の知恵を盗み取るずるい存在」という見方をされるのです。
 したがって、今後日本人がもっと「グローバル化」に対応したいというのであれば、今やるべきなのは英会話教育の充実ではありません。英語以前に、日本語の段階であっても、自分の意見を普段からきっちりと表現できる心構えをもっておくことが重要です。

 ここで大至急改めるべきなのは、自由な発言を許さない我国の学校における授業のやり方です。小学校から中学・高校・大学と全ての段階に該当します。
 日本の学校教育の現場では、生徒が何か聞きたいと思っても、質問は先生が「質問はありますか?」というまでしてはいけない。これが我国の学校における不文律というかキマリになっています。
 おとなしく黙って先生の話を聞いている子供が良い子であって、しゃべる子供は問題児とされています。
 授業は教師が一方的に進め、聴衆である子供たちは静かに聴くことに徹する、という姿が理想の教室として明治開国以来150年にわたって、いや、寺子屋時代から計算すると300年以上の歴史があるのかもしれません。

 外国は、こうではありません。
 教師が何か話すと、子供がすぐに反応します。質問などという立派なものではなく、単に「え?どうして?」「それって、○○じゃないの?」という、ごく自然な疑問です。これを言葉で発する。それに対して教師が答えていく。
 日本だと、そんな子供としての自然な疑問を言葉にしようものなら、すかさず先生から「静かにしなさい!」と怒られます。度重なると、学期末の成績表に「授業中におしゃべりが多く、集中力が足りません」などと書かれてしまいます。
 こうして、日本では、「寡黙な人間=しゃべれない人間」が大量生産されてきました。(いまも続々と量産されています)
 教師と生徒の相互が常に意思疎通を交しながら、何がわかって何がわかっていないのか、どう伝えれば伝わって、どう話すと伝わりにくいのか、ということが教える側にも即座に返ってくるような、双方向な授業は封印され、生徒はわからないことはわからないままでその授業が終り、教師にとっても生徒が理解できているかどうかに関係なく淡々としゃべって、「質問は?」と言って出てきたことに短く答えておしまいというセレモニーの繰り返しで自己満足しています。(これは生徒が授業とは全く無関係に私語をしまくるという、いわゆる「荒れた教室」の無法地帯を理想と言っているのではありません。)
 ひるがえって、(教員の権威が強そうな隣国韓国の授業がどういうものなのか存じませんが)少なくとも西欧や中国においては、生徒は自分が疑問に感じたら即座に質問します。教師が話している最中であっても一切お構いなしです。これは小学生から大学院生まで、年齢を問わず共通、また、国籍や人種を問わず共通です。

 自分が大学生のとき、外国帰りの教授が、講義を始めて20分位したときに、「こんなんに長い時間1人でしゃべり続けることは外国の大学ではありえない。何かしゃべるとすぐに質問が飛んでくる」と言っていたのを思い出しました。
 その後自分がアメリカとイギリスに留学したときに、それを実感しました。何しろ、すぐに声を出す。教師が質問は?と言わないうちにです。「Any questions?」と教師が問うことも、無論ありますが、生徒はそこまで我慢できません。手なんか挙げずに、勝手に質問を始めます。教師もそれをとがめずに、真正面から返答します。同じような疑問を持っている子供には、非常に参考になるわけです。
 そしてまた、その「質問」が実に馬鹿馬鹿しい内容です。そんなことも知らないのかよとか、それって先週みっちりやったことだろ、とか、突っ込みどころ満載の愚問を連発します。でも、まったくお構いなしです、聞くほうも答えるほうも。

 日本の常識では、授業中に手を挙げて、質問をする子供というのは、比較的優等生で勉強の出来る子供が多いようです。なので、質問の内容も授業から1歩進んだ内容であったり、先生が気づかなかったポイントを指摘したりという内容があって、「良い質問ですね」などと褒められたりする。だから、余計に普通の単なる疑問点を質問しづらくなっていくのです。

 さあ、もうわかりましたね?
 外国人とやり合うことができる自分を作るコツは、英会話ではなく、日本語会話力を向上させることです。普段から、打合せでも会議でも、仲間内の雑談でも、とにかく自分を主張するクセをつけましょう。

 そして、相手が外国人という場面に遭遇しても構いません。まづ日本語で自分を主張することです。

 初対面の外国人に出会ったら、オフビジネスであっても商談であっても、私が心がけていることがあります。それは、まづ日本語を使うということです。
 簡単な挨拶で構いません。「こんにちは」とか「初めまして」とか「お元気ですか?」とか何でもいいですから、とにかく先制パンチをお見舞いしましょう。日本語です!

 要諦は、「相手よりも先にしゃべる始める」ことです。第一声は必ず、自分から発する。しかも、気後れしないように、母国語を使うのです。我々なら日本語です。
 こうすると、相手は虚を突かれて、だいたいは、キョトン?とした顔になります。それでも構わず日本語で挨拶を続けます。そうすると、相手は訪問先の言葉である日本語がわからないことに後ろめたさを感じます。
 これで、あなたは優位に立ったのです!
 これで我が軍の形勢は有利になって試合が始まったということです。
 この「日本語で先制パンチ」は、相手に対する効果も去ることながら、自分の気持ちを落ち着かせる意味で非常に大きな威力を発揮します。
 もし、外国人に道を聞かれるようなことがあったら、是非使ってみてください。私も何度もこの方法「日本語の通じない相手は日本語で先制攻撃」を使って成功しています。
(次回は、「そうは言っても英語をしゃべれるようになる必要はないのか?」についてお伝えします。)




2015/2/9
日本ジェノス株式会社
代表取締役 上野善久


【写真】:取引先のワイン蔵元オーナーであるロックフォール伯爵をお迎えして


2015年2月6日金曜日

新入社員紹介7

こんにちはーー!!


営業本部 販売推進部 粕谷でございます!

今回は、新入社員紹介シリーズの最終回をお送り致します。

はい、それではさっそく、新人指南役の田鍋さん、お願いします!




こんにちは!今年初の田鍋です。
本日は、昨年の5月に入社し、今年から我が販売推進部に異動になった、
一色伸勝さんのご紹介です!

Q  では、お名前からお願いします。
A  一色伸勝です。30歳です。



Q  私と同い年だ・・。一色という苗字は珍しいですよね、一色紗英のご親戚の方ですか?
A  はい、弟です。

Q  真顔で嘘つきますね。青山にある業務用酒屋「一色商店」さんの関係者(?)とお聞きしました。
A  伯父が社長です。今は退職しましたが、父が専務を務めていました。

Q  では、やはりお酒には詳しい?
A  全然です。飲まないですし・・ただワインは好きで、ワイナリーで働いてました。

Q  初耳です!どちらで?
A  フォレストワイナリーというニュージランドのワイナリーで、1シーズン。5年くらい前です。
   その他、ニュージランドのほとんどのワイナリーは廻りました。

Q  うらやましい・・いい経験ですね。何かの際には、私にもワイナリーの仕事を斡旋してください。
A  (就労)ビザとるなら31歳ぐらいまでですよ。

Q  ぎりぎりだ・・
   話変わるんですけど、異動前、配送センターで物流業務をしてた時はどんな感じでした?
A  入社初日はゴールデンウィークの繁忙期まっただ中で、何て大変なんだ・・と思いました(笑)

Q  ジェノスでも年末年始に次ぐ繁忙期ですからね。大変な時に入社しましたね。
   トラックの運転はどれぐらいでやるようになったんですか?
A  運転の練習を始めたのは入社2週間後、コースデビューは3か月位あとです。

Q  物流業務をすることで学べたことはありますか?
A  お客様と直に接する仕事だったので、成果がすぐわかったことです。
   遅配でお叱りを受けることもありましたし、逆に良いサービスを心がければ喜んで頂けました。
   お店に伺う際は、たとえ疲れていても顔に出さないように、元気に接することを心掛けてました。
   仕事は正直大変でしたが、上司や先輩社員が大好きだったので、いつも励まされました。

Q  いい仕事しましたね。異動になって1か月経ちましたが、販売推進部はどうですか?
A  むしろ、自分がどうでしょう?

Q  え?日々、真面目に頑張ってらっしゃいますね。雑用も進んでやってくれてますし。
A  そうでしょうか。

Q  そうですよ。・・我が部へのコメントはしにくそうなのでこの辺にしておきましょう。
   今後の目標は?
A  機械(パソコン)なんかには負けないようにします。

Q  データ系のお仕事ですからね。ぜひともマスターできるよう、今後とも頑張ってください!
   販売推進部をよろしくお願いします。
A  はい、頑張ります!


(聞き手・文・写真撮影 田鍋まゆみ  監修・粕谷)

2015年2月4日水曜日

今日は何の日



皆さんこんにちは!総務部の今野です。

最近ぐっと冷え込んでいますね。体調を崩しやすい季節です。
先日私の母も風邪をひいて、庭の臘梅が甘く爽やかな香りを放っているのに
「鼻が詰まってわからない・・・」と嘆いておりました。
皆さんもくれぐれもご自愛くださいませ。

今日2月4日は立春です。
暦の上では春が始まる日とされ、旧暦のお正月にあたります。
近年では「立春朝絞り」という日本酒の新酒で春の訪れを祝うイベントが注目を集めていますが
皆さんの中でも、お正月にお屠蘇を飲んだり、新年会でお酒を酌み交わしたりした人は多いと思います。
年中行事やお祝いごとにはお酒がつきもの。
私たちはそんな日本文化の一端を担う会社として、お酒が持つ特別感や魅力を広めていきたいと思っています。

明日は関東では雪の予報が出ています。
雪見酒できるかな?

2015年2月2日月曜日

子どもにも仕事はある

学生時代まともに勉強しなかった自分をさておき、「学びの場」は学校だけではないと実感したことを書きます。

現在、二児の子育て中(イクメン)ですが、ある情報誌をきっかけに職業体験型のテーマパークに凝った時期があります。

はじめて子どもを連れて行った動機は単純で、「自分の小さい時にこんな体験施設などなかった。子ども達にも将来の役に立つかもしれない。よし、一度行かせてみよう。」位の気持ちでした。

しかしそこは、数十種類の中から、自分で選んだお仕事を本物さながらのユニフォームを着て、社会の仕組みを学べる本格的な体験施設だったのです。

気がつけば我が家はリピーターとなっていたのですが、本格的なお仕事体験ができる魅力以外に実はもう一つの理由がありました。

それは、働くスタッフのお兄さん・お姉さんを子どもが「好き」になったこと。
たったそれだけです。たった今、「好き」と表現しましたが「親しみ」を抱いたという方がピッタリあてはまるかもしれません。

たった1回行っただけにもかかわらず、子どもの顔と名前を覚えてくれるスタッフは、2回目以降、『○○さん、また来てくれたんだね!』と気さくに声をかけてくれる、まさに『自分の存在を認めてくれる』コミュニケーションがありました。

また、相手が子どもであっても大人と同じ一個の人格として尊重してくれます。
その例として、自分がやりたい仕事を見つけたら、自分の口でスタッフにやりたいという意思表示をする必要があります。口ごもっていたり、子どもの代わりに親が口を挟もうものならばスタッフから注意されます。
自己申告できない子どもはいつまでもやりたい仕事に出会えず、時は無情に過ぎていくのです。
お仕事体験と言っても「誰かから何かを与えてもらう」のではなく、「自分で積極的に動く」ことが求められます。

気がつけば親である私が、いつしか子どもを出汁に「学び」「気づき」という体験をさせてもらっていました。それにしても、仕事と言っても数多いものですね。



                                   日本ジェノス株式会社
                                   総務部 総務グループ課長 佐々木建二