(パリーグ専門なので、地上波では中継がありません)
解説者にも出来不出来があります。
この場合、「今日は解説の調子が悪いな」というようなことは殆どなくて、あるのは、
解説者としての能力の有無です。
これほど人としての能力の有無がそのまま、リアルタイムで流れ出てしまう職業も少ないと思います。
名選手や名監督ならば名解説者かというと、それは必ずしもあてはまりません。
現役時代は名選手でありながら、解説者になった途端に「馬鹿丸出し」になってしまった人を何人も挙げることができます。
(ここでは、その名前を出すのはやめておきます)
いま、もっとも鋭い解説をする野球評論家は、建山義紀でしょう。
日本ハム→テキサス・レンジャーズ→阪神という球歴の元投手です。
体格的には恵まれているとはいえず、どちらかというと地味な選手でしたが、
解説者としてのコメントには、「え?そんなことまで考えていたのか!」と
唸ることが非常に多く、クレバーな思考で日米を渡り歩いてきたことが
いまになってわかりました。
この解説者の最近のコメントを紹介します。
場面は、新人投手が強打者に打たれて得点されたところです。
「いま、打たれましたけど、打たれたことで、彼(この新人投手)の課題が
初めてわかったと思うんですよ。ここで、恐いバッターだからといって
逃げていたら、その課題はわからなかったわけですから。」
うーん、深いです。
これは、プロ野球だけではなくて、すべての職業にあてはまります。
なんでも、トライ&エラーというではないですか。
やってみるからこそ、わかることがあるのです。
わかったということは、大きな収穫です。
やらなければわからないことが、世の中には山ほどあります。
やったことのある、つまり経験者だけが、その解を手にすることができるのです。
若手が失敗するのは当たり前です。
逆に、失敗せずに30歳になってしまった人がいたら、経験値が
少ないということです。手にした「解」が殆どないということです。
こういう人は困ると思います。組織としても怖くて使いづらくなります。
若いうちは、どんどん挑戦し、失敗してください。
「成功の反対は、失敗ではなく、挑戦しないことである」
(佐々木則夫)
日本ジェノス株式会社
代表取締役 上野 善久
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