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2016年8月19日金曜日

失敗した人だけが手にする答

私はプロ野球観戦が好きで、ほとんど連日、CS中継を見ています。
(パリーグ専門なので、地上波では中継がありません)

解説者にも出来不出来があります。

この場合、「今日は解説の調子が悪いな」というようなことは殆どなくて、あるのは、
解説者としての能力の有無です。

これほど人としての能力の有無がそのまま、リアルタイムで流れ出てしまう職業も少ないと思います。

名選手や名監督ならば名解説者かというと、それは必ずしもあてはまりません。

現役時代は名選手でありながら、解説者になった途端に「馬鹿丸出し」になってしまった人を何人も挙げることができます。
(ここでは、その名前を出すのはやめておきます)

いま、もっとも鋭い解説をする野球評論家は、建山義紀でしょう。
日本ハム→テキサス・レンジャーズ→阪神という球歴の元投手です。

体格的には恵まれているとはいえず、どちらかというと地味な選手でしたが、
解説者としてのコメントには、「え?そんなことまで考えていたのか!」と
唸ることが非常に多く、クレバーな思考で日米を渡り歩いてきたことが
いまになってわかりました。

この解説者の最近のコメントを紹介します。

場面は、新人投手が強打者に打たれて得点されたところです。

「いま、打たれましたけど、打たれたことで、彼(この新人投手)の課題が
初めてわかったと思うんですよ。ここで、恐いバッターだからといって
逃げていたら、その課題はわからなかったわけですから。」

うーん、深いです。

これは、プロ野球だけではなくて、すべての職業にあてはまります。

なんでも、トライ&エラーというではないですか。

やってみるからこそ、わかることがあるのです。
わかったということは、大きな収穫です。
やらなければわからないことが、世の中には山ほどあります。

やったことのある、つまり経験者だけが、その解を手にすることができるのです。

若手が失敗するのは当たり前です。

逆に、失敗せずに30歳になってしまった人がいたら、経験値が
少ないということです。手にした「解」が殆どないということです。

こういう人は困ると思います。組織としても怖くて使いづらくなります。

若いうちは、どんどん挑戦し、失敗してください。

「成功の反対は、失敗ではなく、挑戦しないことである」
                  (佐々木則夫)


日本ジェノス株式会社
代表取締役  上野 善久

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