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2016年8月29日月曜日

気配りの伝え方

外国人を見かけることも多くなり、一昔前のように「外人だ」と珍しい目でみたり、話しかけられるのを怖がったりということもあまりなくなったように思います。
オリンピックで海外選手と堂々と渡り合う日本人選手を見て、我が国はすごいと愛国心を新たにしました。

しばらく前、エレベーターで外国人と一緒になったときのこと。彼らの笑顔は本当に自然で、これは私には一生まねできません。
エレベーターの降り際に、「アフターユー」と声を掛けられ、時間が止まりました。
そのままじっとしていると、手で「お先にどうぞ」というしぐさ。
「あなたの後についていきます。」という省略形とわかりました。
何とかっこいい表現かと後になって冷静に振り返りました。
何かを譲る場合に主語は、普通は「あなた」ですが、丁寧な表現でも命令形になります。
「あなたが先におりてください。」ということです。

先の外国人の表現は「私」が主語で、「私は後からついていきます。」。命令形ではなく自らの意思を伝えつつ、配慮を伝えるという言い回し。
シンプルですが、奥深いです。

仕事においても、「私」を主語にして考え行動すること、命令形ではなく指示と配慮を伝えること、これにオリンピック団体競技で見られた、日本の強みであるチームワークが加われば、素晴らしい職場になると思います。


ジェノスグループ株式会社
新事業開発部長   井上 詩朗

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